庭ときどき空と山

2022.3.26開始 作業の備忘録等々を綴ります

神社御神木3日目最終日

今日は御神木の残工と境内のケヤキの危険な枯れ枝落としでした。

御神木の方の剪定後に引っ掛かった枝を落とす作業はスローラインを数回投げて10分も掛からず終了。


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上の画像が作業前で、下の画像が作業後
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写真ではどこをやったか良く分からないです。が、枯れ枝だけで2トン車の半分強になりました。

中には直径40cm×8m程度の物があったりしました。このサイズの物が参道の真上にあったので、もし通行人に向かって落ちたら大惨事でした。また参道の入口は近年国道から県道に格下げになりましたが、交通量の多い通りなのでそこまで転がっていっても大変なことになっていたかもしれません。

 

次に作業を見ていた宮司さんから追加で御依頼のあったケヤキに移りました。

作業前を撮り忘れたので、いきなり施行後です。


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この赤い鳥居の奥、正面に見えるケヤキに上がりました。

このケヤキにも中々厄介な枯れ枝が数本あり、そのうちの一本は直径25cm×9m程度あり、枝の根元から3mと6mの位置で完全に折れて残り僅かな繊維でギリギリ繋がっている状態でした。これが写真に写っている対象木の下方から右上に伸びている太めの枝に沿うように引っ掛かって何とか落ちないでいる状態でした。クライミング後、近くに寄って触るとグラグラ動きます。

もし衝撃を与えて落とした場合下にある御堂と社務所の屋根(銅板葺き)やガラスに直撃、破損させる可能性が高かったです。

詳細は省きますが、複数のリギングロープを使い、折れている箇所単位でリフトアップし除去しました。今日は植栽で見通しの悪い中、グラウンドさんが1人だったのでロープ捌きが大変だったと思います。

今日も作業中はグラウンドさんが撮ってくれました。
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この写真は上で説明した枝の危険な箇所を除去した後、根元から切る辺りだと思います。

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小さいですが樹冠の枯枝(直径10cm×2m)程度の物を除去しに上がってます。これも折れて落ちたら下に階段があるので、通行人に当たる危険がありました。

この木も今回作業できて良かったです。

作業中、風がかなり強かったですがどこも破損させること無く作業完了出来たので良かったです。

本日は全行程を半日で終了です。

 

この神社は今後定期的な管理を依頼され、他の木に関しても徐々に枯れ枝の除去、支障枝の剪定、樹勢回復(これは仲間の樹木医の仕事)を行っていきたいと思います。

伐採ばかりでなく、木を大切に残していく作業に携わらせて頂き良い経験になりました。

 

と書き忘れてましたが先日現場にお邪魔した、ももたろひめさん

https://www.iyashirochi-p.jp/

その際に御神木ツリーケアの件を話したら見てみたい!と言う話になり、剪定2日目にももたろひめさんの相方さんが遠征していらっしゃいました(*^^*)今回はももたろひめさんは都合が合わず来れませんでしたが、また機会があったらご一緒できればと思います。